口腔衛生の第一人者である松久保先生は、reclean 24/7を推奨する理由を「超音波が出ること」「普通の歯ブラシと同じように磨けること」だと語ります。
reclean 24/7が口腔ケアに相応しい理由を伺いました。
よく超音波歯ブラシと音波歯ブラシが一緒にされがちですが、超音波と音波振動は別物であり、汚れを落とす力や効果なども全く異なります。
これまでに私がさまざまな報告を見てきた中では、一部の音波歯ブラシと超音波歯ブラシだけが口腔ケアに効果があると出ているため、ご自身に合わせて見極めていく必要がありました。
中でもreclean 24/7は、老若男女が使用できる超音波歯ブラシとして、また必要に応じて音波歯ブラシとしても使い分けができる希少な歯ブラシではないでしょうか。
超音波の特徴は、歯肉ポケットにも超音波が届くことにあります。
歯の表面のプラーク(歯垢・細菌など)はブラシの毛先で取るのが一般的ですが、本当に大切なのは歯周ポケット内(プラークによる炎症で深くなった溝)のプラークを動かすこと。それができるのが超音波の強みです。
ちなみに歯科医院で使用されるスケーラーは約数10kHz(キロヘルツ)に対して、reclean 24/7の超音波は1.6MHz(メガヘルツ)。周波数だけでも桁が違います。高い周波数が効率よく歯の表面についている細菌を細かく分裂させて、歯と歯茎の歯周ポケットのプラークの構造をいじっていく。それだけでも口腔ケアとしての大きな役割だと言えるでしょう。
超音波歯ブラシは、水溶液(水)を通じて超音波が伝わることで、汚れを取ります。つまり超音波を毛先まで伝えていくためには、水と一緒に歯磨きをしなければなりません。
そのため私が旧型のrecleanを使っていた頃は、より超音波を伝わらせるために、口の中にも水を含んで磨いていましたが、reclean 24/7ではブラシヘッドの側面に開いている細かい穴から水が入りやすいよう設計されています。つまり超音波を伝えていく水溶液となる水が、より口の中に広がりやすくなっているのです。
こうしたreclean 24/7の進化した設計も、歯の隙間や歯肉の中の隅々まで超音波を行き渡らせるための工夫だと思いました。
超音波による歯磨きが、歯肉の中まで刺激を伝え、プラークを破壊できるということは前述の通りですが、実はその超音波の刺激によって唾液の分泌が増えたという結果も臨床試験で出ています。
唾液は口腔衛生上、非常に大切な役割を持っており、口腔環境がとても変わったという事例もあるほど。また年齢が上がるにつれて唾液の分泌は減少し、薬を飲むことによる影響で口の中の菌が増えていきます。
超音波で磨いてプラークを取ることも大事ですが、歯肉への刺激も超音波歯ブラシにできる大切な役割なのです。
reclean 24/7が普通の歯ブラシと同じように磨ける、ということはとても大事なポイントです。
基本的に振動の強い歯ブラシなどは、歯を磨くときにブラシを動かさずに当てるように磨かなくてはなりません。
動いているものをさらに動かすと余計な力が入ってしまい、歯や歯肉(歯の根元)などを傷つけてしまう可能性があるからです。同じく研磨剤の成分が歯を傷つけるため、歯磨き粉を使わないようにとも言われています。
その点、reclean 24/7はこれまで通りに歯磨きをできるので、歯磨きの指導を受けて来ている私たちにとって、とても使いやすい歯ブラシと言えます。
舌に付着する白い粘着物質である舌苔(ぜったい)は面積が広いため、その中には歯周病の菌もむし歯の菌もたくさんいます。舌は栄養素が多いため、口の中すべての菌のたまり場です。
舌苔は口臭の主な原因になり、年齢が上がるにつれて集まる菌の量も増加します。例えば震災の避難所や高齢者施設などのように、なかなか歯を磨けないときに口臭が出てくるのは、舌苔によるものです。
reclean 24/7の超音波を使って数回さっと舌の表面を優しくなでることで、こうした口腔トラブルの原因となる舌苔にも活用することができます。
歯磨きは子どもの場合、むし歯対策のために噛み合わせのところを。大人は、歯茎の隙間の斜め45度のところを磨くよう教わると思います。こうした歯を磨く際に、速く歯ブラシを動かす方が多いように思えます。スピードが速いと、毛先が間に全く入っていかず、たくさんのプラークが蓄積していくことになります。
毎日の超音波歯ブラシのケアで口腔環境をリセットしながら、年に数回の定期的な歯の検診を歯科医院で行うことも大切です。